電気設備トラブル事例

電気設備トラブル事例5休日でも連携プレーで迅速に対応

香川支部 丸亀事業所 大谷 忠司

設備などの状況

私たちはお客さまの大切な電気設備を守るため、24時間365日、いつでも対応できる体制をとっています。
数年前の7月の休日、当番をしていた時のことです。お天気も良く、朝からずっと待機をしていると、昼過ぎに電話が鳴りました。あるコンビニからでした。「店の照明が全部消えた」とのことで、急いで現地に向かいました。

発見時の状況と対応

到着してすぐ、店舗横にあるキュービクルを点検しましたが、異常は見当たりませんでした。
次に、バックヤードに設置された分電盤を確認すると、常時ONになっているはずの照明用ブレーカーがOFFになっていました。
絶縁抵抗を測定しても異常はありませんでしたが、ブレーカーのつまみをONにしようとしてもONにできません。分電盤は設置後20年近く経っています。他に異常は見つからず、ブレーカー本体の不良と判断しました。復旧するためには、電気工事店にブレーカーを交換してもらう必要があります。
こうした状況をコンビニの店長さんに説明したところ、「暗くなる夕方までに何とかしてほしい」と懇願されました。

そこで、「休日だから無理だ」と断られるのを覚悟で知り合いの電気工事店の社長に電話をしてみました。すると、ありがたいことに「すぐに行く」と言ってくれたのです。
そして、コンビニに来てくれた社長は、故障したブレーカーを確認した後、一旦会社へ戻って在庫を確認してくれましたが、あいにく同等品の新品はありませんでした。「中古品なら手配できる」ということをコンビニの店長さんに伝えると、「中古品で構わないので交換してほしい。後日、改めて新品と交換する」という返事をいただきました。
そのあと無事にブレーカーの交換が済み、思ったより早く照明を点灯することができました。
お客さまには大変喜んでいただき、私もうれしく、記憶に残る出来事でした。

今後の取り組み

この時は、お客さまや電気工事店さんとの日頃のコミュニケーションのおかげで、迅速な対応ができました。これからも、周りの方々との良好なコミュニケーションを心がけ、お客さまのお困りごとを解決したいと思います。