電気設備トラブル事例

電気設備トラブル事例28先月は異常がなかったが……

高知支部 須崎事業所 田渕 浩嗣

ある製造工場の月次点検にお伺いした際のことです。お客さまへの挨拶を終え、まず受電設備の点検を済ませて、工場内の点検を開始しました。各分電盤を順に確認し、ボイラーの分電盤を点検したところ、放射温度計を使うまでもなく、メインブレーカの端子付近が変色(焼損)しているのを発見しました。点検時の負荷電流は少なく、温度上昇も見られませんでした。
そのお客さまは毎月点検をしており、先月の点検では異常はありませんでした。状況から判断して、焼損の原因は端子の圧着不完全や接触不良によるものと推定されましたが、ひと月足らずでこのような状態になるのか疑問に感じました。連絡責任者が不在だったため、当日は製造ラインの従業員の方に現状を見てもらい、早急な改修が必要である(放置すると電圧の異常により製造ラインに支障を来す)旨を説明しました。
その際、使用状況について伺うと「そういえば1週間ほど前から24時間稼働している」とのことでした。稼働状況の変化により負荷電流が継続的に流れ、過熱・焼損に至ったものと考えられます。お客さまには即日、業者へ連絡していただき、後日改修を行っていただきました。
今回の事例から、異常の有無や設備の変更だけでなく、普段から使用状況を把握することも重要であると改めて認識させられました。

改修前

改修後