電気設備トラブル事例

電気設備トラブル事例26ふたを開けると……!?

愛媛支部 保安サービス1課 田中 直毅

ある工場で、年に一度の停電点検をした際のことです。
屋内にあるフレーム式の電気室で、変圧器の内部点検をしようと変圧器の本体に触れた瞬間、通常とは違う熱さを感じました。そこで、恐る恐る内部点検用のボルトを外し、ふたを開けてみると、白煙が立ち上り、油の焼けた匂いが電気室内に充満しました。

 

変圧器の中をのぞいてみると、通常、その内部は冷却用の絶縁油で満たされているのですが、この変圧器にはその油がまったく入っていませんでした。
統括作業指揮者から、そのことをお客さまの設備担当者に確認すると、今まで休止中であった変圧器の遮断器を最近投入したとのことでした。
油が入っていなかった経緯について聞き取りを行いましたが、結局、変圧器の油がいつから入っていなかったのか、なぜ油を抜いていたのかは分かりませんでした。

 

お客さまには、ただちに使用を中止していただくようお願いしました。

 

今回の件で、休止中の設備を再度使う際は点検を実施した上で使用することが重要であることを再認識しました。

 

今後は、同様のトラブルを起こさないために、休止した設備を再度利用する際は事前に必ず点検を行ってもらうよう、お願いしていこうと思います。