電気設備トラブル事例

電気設備トラブル事例24使用していない回路も念入りに点検を

高知支部 保安サービス1課 竹本 顕識

■設備などの状況

その日は、点検のため朝から数件のお客さまを訪問する予定でした。1件目を終え、2件目の農作物集荷場のお客さまに、2カ月に一度の月次点検で伺った時のことです。

■発見時の状況と対応

その施設は、前任の担当者から引継ぎを受けたばかりのお客さまで、6,600Vの高電圧を低電圧に変圧し電灯回路と動力回路へ供給しています。連絡責任者の方に、担当者変更のあいさつをして点検を開始しました。

受電設備の点検が終わり、構内の分電盤や使用機器を低圧図面と見比べながら巡回していた時です。作業場の隅に図面に記載されていない分電盤を発見しました。
中を開けて確認してみると、電力量を計る子メーターがありました。試しにサーモガンで温度測定をしたところ、何と子メーターの端子部分が100℃まで過熱していたのです。「これは危険!」と思い、すぐに連絡責任者に現場を見てもらうことにしました。すると「こんなところに子メーターがあることは知らなかった」と驚いていました。このまま放置すると火災につながる恐れがあることを説明すると、「来月から作業場の電気工事に入るため、その時に一緒に撤去してもらう」とのことでした。使用していない回路だったということもあり、了解を得て過熱していた回路のブレーカーを開放し温度が通常に戻ったことを確認しました。子メーターを点検してみたところ、端子部分が劣化し接触不良となり過熱していたと思われます。
一歩遅ければ過熱が継続し、火災になっていたかと思うとヒヤッとしました。

今後の取り組み

今回の件で、引き継ぎ後の初めての点検では、使用していない回路も入念に点検をしなければならないことを肝に銘じました。
また、何か異常があった時でもお客さまにきちんと説明できるよう、これからも良好な関係を築いていこうと再認識しました。