電気設備トラブル事例21フレーム組の受電設備の上に!
香川支部 保安サービス2課 山﨑 貴史
■設備などの状況
ある夏の晴れた日、市内の住宅街で工場を営んでいるお客さまの電気設備の点検に伺った時のことです。
■発見時の状況と対応
現場に到着後、いつものように工場長へ挨拶し、点検のため1階の屋内にある電気室に入りました。入った瞬間、何となく違和感があり、ふと見上げるとフレーム組の受電設備の上に設置してある照明器具が取り付け箇所から落下しているのを発見しました。しかも高圧電線のすぐ近くにです。下から見ると接触まであと2cmほどの近さでした。
照明器具が落下したのは、近くで土木工事が行われており、その大きな振動で固定が緩んだものと思われます。
暫らく工事も続くため、今後も継続的に振動があり、照明器具が動いて高圧電線に接触する可能性があります。照明器具が高圧電線に接触すると停電事故に至るか、最悪の場合は接触時の火花により電気火災が発生する可能性があるので、すぐにお客さまに報告し、早急に電気工事業者を手配していただきました。
工事業者が到着してすぐに停電し、再度落下しないようビスの位置や数も工夫しての照明器具取付作業となりました。


今後の取り組み
電気室の扉を開けてその光景を見た時は、一瞬ドキっとしました。幸いにも高圧電線に接触はしていなかったので事故には至りませんでしたが、もし接触していたらと思うとヒヤっとします。
今後は、他のお客さまの近くで工事など大きな振動があるような場合は、器具のゆるみがないか気を付けて点検を実施したいと思います。