電気設備トラブル事例18金属パネルを外してみると!
愛媛支部 保安サービス2課 小笠原 敦
■設備などの状況
秋の清々しい風を感じるようになった頃、お客さま設備で年に一度の停電点検を実施した時のことです。
■発見時の状況と対応
当日、6人の班編成で作業を開始しました。電気室は1Fの屋内にあり、私は作業指揮者として電気室内で指揮・監督をしていました。しばらくして、キュービクル内の点検・清掃のため金属パネルを外した作業担当者から「発電機回路の端子を支持している樹脂製の碍子が割れている」との報告を受けました。
現場を確認すると、200V発電機回路の200mm2銅電線端子の接続端子板を支持する碍子3個が破損していました。現状のままでは、停電により発電機から電源供給された際、短絡事故につながる恐れがあるため電線を固定し仮処置を行いました。
原因は、電線の引張荷重によるものと考えられ、電線のカーブを緩くして碍子に懸かる荷重を軽減したあと、碍子の取り替えを行う必要があります。前回の月時点検では異常がなく、停電しないと金属パネルを外すことができない場所でした。
すぐに施設の管理者に現場を見ていただき、現状の報告を行い、後日改修工事を実施することとしました。


今後の取り組み
大きいサイズの電線の接続端子には、電線の曲げ角度によって大きな荷重がかかり碍子破損の可能性があるため、そのことも点検の着眼点として日々の業務に従事してまいります。