電気事故を起こさないために

G付PASは更新時期を考慮して早めに取替ましょう!

高圧受電設備における停電事故が、電力会社の配電線に波及(波及事故)すると、近隣のお客さまも停電し大変迷惑をかけることになります。この波及事故を防止するためには、責任分界点に地絡保護継電器付高圧気中開閉器(G付PAS)を設置し、常に正常動作するよう整備しておくことが重要です。

G付PASの役割

  • 構内の高圧設備で地絡事故が発生した時、地絡電流を検出して速やかに開閉器を開放し構外に事故が波及することを防ぎます。
  • 構内の高圧設備で短絡事故が発生した時、短絡電流を検出して開閉器をロックし、電力会社の遮断器動作による停電を検出した後開閉器を開放し、電力会社の再送電時に事故が波及しないようにします。

経年劣化

高圧機器の中でも、波及事故を防止する役目を果たすG付PASの経年劣化には特に注意を払わなければなりません。この機器は外観から良否の判断を行うことが難しく外箱の発錆、絶縁測定、継電器特性試験、推奨更新年数(10年~15年)などから総合的に劣化の程度を判断し機器の更新を検討する必要があります。
また、雷サージにより絶縁劣化している場合も予想されますので、留意が必要です。

  • (絶縁不良の開閉器)(絶縁不良の開閉器)
  • (下部に錆が見られる)	(下部に錆が見られる)
  • (底板にも錆が発生)(底板にも錆が発生)
  • (外観からは予想できない発錆)(外観からは予想できない発錆)
  • (内部の発錆状況)(内部の発錆状況)
  • (腐食により破損寸前)(腐食により破損寸前)