感電事故を起こさないために
感電とは?
感電は電撃ともいわれ、人体に電流が流れることによって発生します。
たとえば、絶縁不良の機器に人が触れた時、下図のように漏洩電流が人体を通して流れるのが感電です。感電は、人体に流れる電流が長時間にわたり心臓等人体の大事な部分を多く流れるほど危険であり、人命にかかわることもあります。
人間の電撃反応に対する発生限界 | 通過電流 | 通電時間 | |
感知電流 | 感覚によって本人が直接感知できる最小電流 | 0.5mA | - |
離脱電流 | 誤って充電部をつかんでも、自分の意志で離すことができる最大電流 | 10mA | - |
心室細動電流 | 心臓に電流が流れることによって、心臓がけいれんを起こしたような微細な動きとなり、血液循環機能が失われ数分以内に死亡する限界 電流 | 500mA | 10ms |
400mA | 100ms | ||
50mA | 1s | ||
40mA | 10s |
感電しないために
- アースを取り付けましょう
もし電気機器が漏電していても、アースを取付けていると人体より抵抗の低いアースの方へ多くの漏洩電流が流れるため、感電を防ぐことができます。(図1(3)) - 漏電遮断器を取付けましょう
漏電遮断器を取付けておくと、回路に流れる漏洩電流を感知して自動的に回路を遮断してくれるので、感電を防ぐことができます。 - 充電部を露出させないようにしましょう
勘違いや作業ミスなどにより、充電部に接触して感電するケースがあります。臨時のスイッチや配線でも必ず充電部を露出させないようにすることで、感電を防ぐことができます。 - 間違った操作をしないように投入禁止等の表示をしましょう
どんなに慎重に行動しても、誤った操作がないとはかぎりません。投入禁止等の表示札を取り付けることで、誤操作による感電を防ぐことができます。
ストップ! ザ・感電事故