定期調査時の体験談

調査業務における体験談 vol.90サツマイモのつる!?

高知支部 調査サービス課 濱口 和也

ゴールデンウイーク前の少し汗ばむ陽気のころ、高知市の郊外で行った定期調査での出来事についてお話しします。

この地域は地元名産のトマトを栽培しているビニールハウスが広がっており、調査当日は収穫作業に追われている農家の方々が忙しそうに働いていました。最近のビニールハウスは、気温や天候に応じて天窓を自動で開閉し、最適な環境を維持するように設計されています。しかし、中には停電が発生すると設定がリセットされる装置もあるため、調査を行う際にはお客さまにご迷惑をおかけしないよう、慎重に点検を進める必要があります。

その中で、あるトマト農家のハウスを訪れた際、「漏電調査に来るのを待っていた。停電してもいいので、隅々までしっかり調べてほしい」と言われました。普段の定期調査では、停電を希望されることはほとんどないため、何か気になることがあるのかとお話を伺うと、以前に換気扇の配線を手直しした際、誤った配線をして感電した経験があるとのことでした。その時は、ひざから下がしびれ、脳梗塞になったのではないかと心配したそうです。幸いにも大事には至らなかったものの、二度と同じ経験はしたくないとおっしゃっていました。

早速、測定を行ったところ、以前に感電した動力回路は漏れ電流値も絶縁抵抗値も基準値以内で問題ありませんでした。しかし、電灯回路を測定すると、漏電ブレーカーが作動するほどではありませんが漏電している状態でした。原因を調査したところ、分電盤に取り付けられたコンセントに差し込んである延長コードから漏電していることが判明しました。その延長コードをたどっていくと、ハウスの土の中に埋まっていました。引っ張ってみると、まるでサツマイモのつるのようにコード本体の差込口が現れました。お客さまにお見せすると、「延長コードがないとは思っていたが、まさか土の中にあるとは。感電せずに済んで良かった。また4年後も頼みます」と苦笑いをされていましたが、とても安心されたようでした。

定期調査は一般住宅だけでなく、今回のような農業施設、事務所、工場、保育園、病院など、さまざまな設備を幅広く点検しています。これからも、すべてのお客さまに安全に電気をお使いいただけるよう、しっかりと努めていきたいと思います。