調査業務における体験談 vol.89保安協会さんが来てから……
愛媛支部 八幡浜事業所 寺岡 雅隆
入協して2年目となり、それなりの経験をした中で「そんな事あるの?」と印象的だった事例を紹介します。
入協して半年ほど経ったころ、とある公営団地の定期調査に行きました。
2階建ての建物が50棟もある大規模団地での定期調査のため、他の調査員と手分けして作業を実施し、漏れ電流測定を行いました。その後、お客さまへのあいさつと、訪問調査で異常がないことを確認し、その日は業務を終えました。
それから1週間後、入居されている年配の方から連絡があり「保安協会さんが来てから屋内のブレーカーがよく落ちる」との相談がありました。そのお客さまは今回の定期調査時に不在でしたので、何か見落とした所があったのではないかと思いながら、即日訪問し状況の確認をしました。
お客さまと立ち合いのうえ現状の確認をし、電力量計の配線にて漏れ電流値の測定を行うと、定期調査時には正常範囲内だった値が3.40mAと規定値を大きく超えていました。次に、屋内ブレーカー部で測定したところ、4個ある分岐ブレーカーのうち「2階」と表記された回路にて漏電している状態を確認しました。
お客さまと屋内の配線などを細かく確認するも異常は見当たらず手掛かりがない状態でしたが、ふと外を見ると、きれいな配管が外壁に沿って2階まで上がっていました。お客さまにそのことを確認すると「給湯器を新しくして……、しかも最近だった様な……」と急に歯切れの悪い様子でしたので、増設工事箇所で何かあったのではと思い入念に点検しました。そして、屋外給湯器用防水コンセント増設工事の際、電源線確保のための外壁貫通作業時に2階の屋内コンセントBOX内の配線被覆を傷つけており、損傷箇所がコンセントBOXに接触し漏電している状態を発見しました。
お客さまには、工事業者に連絡し改修をお願いするよう依頼し、被覆損傷箇所をテーピングで仮処置のあと、漏電していないことを確認しました。
後日、改修完了の連絡があり、現地にて異常のないことを確認しました。お客さまからは「先日はありがとうございました」と感謝の言葉をいただきました。
今後も、お客さまとの対話を大切にし、電気を安心してご使用いただけるよう努めていきたいと思いました。
