調査業務における体験談 vol.87訪問当初の話から
徳島支部 調査サービス課 山根 禎裕
ちょうど梅雨が明けたころ、郊外にある一軒家を定期調査で訪問した時のことです。玄関先から声を掛けると30代ぐらいの男性が出て来られました。4年に一度の電気の安全調査に伺ったことを説明し、電気設備で何か気になる所はないかとお尋ねすると「エアコンの調子が悪いのでどこに修理を依頼すれば良いか教えてほしい」と相談を受けました。エアコンのメーカーまたは電気工事業者に依頼していただくか、電気工事業者がわからない場合は、内線保守センターに連絡していただくと業者を紹介してもらえることを伝えました。
その後、電力メーター付近で漏れ電流を測定すると、基準値を超える値でした。そこで、相談があった調子の悪いエアコンのアース線の漏れ電流を計ると、同じく基準値を超える値でした。次に、屋内調査の許可をいただき分電盤の各回路を測定すると、調子の悪いエアコンの回路以外の計測値は良好でしたが、そのエアコンのコンセントプラグを抜いて測定してみると、全回路の測定値も良好でした。そして、エアコン本体の絶縁抵抗測定の結果は不良でしたので、エアコン本体が原因と特定できました。
お客さまへ調査結果を報告したところ「室外機と室内機のどちらが原因で漏電しているか調べてほしい」とのご要望があり、エアコンのプラグを抜いた状態のまま室外機の配線を外して、室外機と室内機の絶縁抵抗値を測定した結果、室外機が絶縁不良と判明しました。お客さまへ調査結果および改修通知票をお渡しし、早期の改修をお願いするとともに、後日改修確認させていただくことをお伝えしました。お客さまからは「詳しく調べてもらえて安心しました」と感謝の言葉をいただきました。
1カ月後、お客さまに確認のご連絡をしたところ「メーカーに修理を依頼し改修が完了している」とのことから、再度訪問し測定した結果、良好な値に改修されていました。
今回は、訪問当初にお客さまからエアコンに関する情報を聞けたことが、スムーズな漏電箇所の特定につながったと思います。お客さまとの対話がいかに大切であるか改めて感じました。
今後もお客さまの声に耳を傾け、安心・安全をお届けできる調査員であり続けられるよう努力してまいります。
