定期調査時の体験談

調査業務における体験談 vol.75お客さまに安心していただける調査を目指して

徳島支部 調査サービス課 瀨川 和樹

ある晴れた春の日のことです。
4年に一度の電気の安全調査のため、郊外にある住宅街を一軒ごとに訪問していました。
ある一般のご家庭を訪問した際、60代くらいの女性がおられ、いつもどおり電気の安全調査の説明をおこなった後、屋外にて漏電の測定を行い、漏電が無いことや屋外設備に異常が無いことを確認し、お客さまにお伝えしました。

その後、「屋内の電気設備などで気になることはありませんか?」とお尋ねしました。すると「実は玄関のチャイムが鳴らなくなって困っているんです。電池を換えてみても直らないので、チャイム本体を交換しないといけませんか?」と相談されました。解決できるかどうか分かりませんでしたが、お客さまがお困りのご様子でしたので、「よろしければ見てみましょうか。」と申し上げ、電気の安全調査の対象ではありませんでしたが、自分が見える範囲で確認することにしました。

チャイムは、設置後20年程は経過していると予想されるものでした。ドライバーで蓋を開けてみると、配線を留めているネジがさびて接触が悪い状態でした。ネジを緩めて配線を外し、ドライバーでサビを削って落とし、配線を留め直しました。すると、チャイムが鳴るようになりました。
お客さまからは、「もう直らないかと諦めかけていたので、ありがたいです」と非常に喜んでいただけました。

今回は運よく解決しましたが、解決できない場合でもお客さまとお話しすることで不安を取り除いたり、アドバイスできたりすることもあるのでは、と考えています。コロナ禍で積極的なコミュニケーションを取るのは難しいかもしれませんが、お客さまに安心して電気をお使いいただけるよう、今後も取り組んでまいりたいと思います。