定期調査時の体験談

調査業務における体験談 vol.73続けて訪問し、話すことが大切

愛媛支部 調査サービス課 伊藤 洋平

入協して約4年目となり、仕事にも少しずつ慣れてきたと思います。今回は、「続けて訪問し、お客さまに理解していただくことが大切」ということを再認識した事例をご紹介します。

ある海岸近くの住宅街で、普段と変わらずお客さまを訪問させていただき、承諾を得た後に電力メーター付近で漏電調査をしました。その後、屋外電気設備の点検をしていたところ、引込口配線を確認した時に遠くから見て電線の接続箇所付近が緑色に見えました。「おかしいな」と感じ、近づいて確認してみると3本全ての電線被覆がひび割れて剥がれ、中の心線がむき出し状態になっていました。電線同士が接触してショート(短絡)が起きると、大きな電流が流れ電線の過熱や発火が発生して火災を起こすなど、非常に危険な状態でした。

私は、ちょうどその日の約2週間前、社外の安全体感研修にて短絡事故の凄まじさを体験していました。危険な状態をお客さまにお伝えするため、屋外に出て直接確認していただきながら状況を説明し、改修をお願いする通知票をお渡ししました。お客さまは70歳くらいの女性の方でしたが、私の伝え方がいたらなかったのか余り危険だと感じられていないご様子でした。

翌日も同じ地区での定期調査でした。私は昨日のお客さまの一件が気になっていましたので、業務の合間にもう一度訪問し、危険である旨を再度お伝えさせていただきました。2日連続の訪問であったため、お客さまも本当に危険な状態だと理解され、すぐに電気工事店に依頼し改修していただくことになりました。

この体験から、「続けて訪問し、お客さまに理解していただくことが大切」であるということと、親身になって説明することの大切さを学ばせていただきました。今後もこの経験を生かして調査業務を続けてまいりたいと思います。

CVケーブルの被覆が劣化