定期調査時の体験談

調査業務における体験談 vol.64コンセントが、ガタガタしている!?

香川支部 丸亀事業所 上西 雄也

定期調査では、一般のご家庭を訪問する機会が多く、その際にお客さまから電気設備の安全な使い方などの問い合わせをいただくことがあります。
よくあるのは、ブレーカーの操作やコンセント周りの掃除に関する質問です。地震の際の対応方法などの相談を受けることもあります。
こうしたお客さまからのお話に適切に対応できるよう、私たちは日々心がけながら、電気の安全調査を行っています。 

数年前、高齢のご婦人がいらっしゃるお宅を訪問した時のことです。測定値や目視点検の結果が良好であることを確認した後、「電気をお使いになるうえで、何か気になることはないですか」とお聞きしました。すると、「ガタガタしているコンセントがあります。いつも気にしながら使っていたのですが、見てもらえますか」とのご依頼がありました。
そのコンセントは、居間の壁にありました。掃除機などを差し込んでよく使っているとのことでした。確認してみると、壁に固定した部分が外れているようで、手で触るとガタガタと動く状態でした。

そこで、コンセントカバーを取り外して内部を見たところ、配線を収納するボックスに固定しているカバー枠のネジ止めが緩んでいました。長年使用しているうちに、振動などによって緩んでしまったのでしょう。
定期調査のなかで、配線器具のネジ緩みなどを発見した場合、手持ちの工具などを使って簡単に作業できるようであれば、その場で改修を行っています。この時は、配線の不具合はなさそうでしたので、ドライバーでネジを締めて枠を固定するだけで処置できました。
作業の様子をそばで見守っていらしたお客さまは、「いつも心配しながら使っていましたが、これで安心できます」と大変喜んでくださいました。

コンセント周りは電気設備の中でも点検を行いやすい場所ですが、不具合が発生しやすい場所でもあります。
私はこれからも、電気設備の不具合を見逃すことなく、お客さまに安全安心をお届けしたいと思っています。