定期調査時の体験談

調査業務における体験談 vol.40「信頼」「誠実」「的確」をモットーに

香川支部 調査サービス課 調査員 見勢 静正

昨年3月に入協して1年6カ月が過ぎ、調査業務も慣れてきた今日この頃です。

最初の半年は割り振りされた件数を処理し、淡々とお客さまに挨拶し、調査業務を実施するだけで精一杯でした。こうして日々、調査業務をしていると、いろいろなお客さまと出会います。
昨年8月頃、お客さま宅へ訪問した時のことです。

インターホーン越しに「四国電気保安協会です。四国電力さんから委託を受けまして、4年に1度の電気の定期調査にお伺いいたしました。」と挨拶して返答を待っていました。「ちょっと待ってください」と奥さんの声。しかし、いっこうに出てくる気配がありません。そうこうしていると調査課長から電話が掛かり「今どこにおるん?」と聞かれ、いま○○町○丁目と答えました。その後しばらくして、ようやく奥さんが出てきて「遅くなってすいませんね、どうぞよろしくお願いします。」とのことで調査を開始することができました。

協会に帰ってから、課長にさっきの電話の件を確認すると、お客さまが私を不審者と思い、四国電力へ電話をし、四国電力から協会に電話があったので、私の現在地を確認したとのこと。その後、四国電力からお客さまに四国電気保安協会の者が、訪問している旨を説明し、納得していただいたとのことでありました。

名刺の提出や身分証明書の確認は何度か求められましたが、不審者と思われ四国電力へ問い合わせされたのは、これが初めてでした。

別のお客さま宅でも不審がられ、調査終了まで行動を監視されているようなこともありました。しかし、調査を終了し「調査終わりました、電気の漏電もなく別に異常ございません」と「電気設備調査結果のお知らせ」をお見せしながら、丁寧に調査内容や結果を説明して、パンフレットを手渡しすると「ありがとうございました。疑ってすみませんね」とお客さまからねぎらいのことばをいただくことも多々あります。不審な訪問業者やセールス電話が横行する中、お客さまが突然訪問する我々を不審に思われるのは当然のことだと常に思いながら、誠実に対応することがお客さまの理解を得る一番の解決策だと考え、調査業務を実施しております。

また、最近ではお客さまに「電気のことで何か気になることはございませんか?」と聞くようにしています。今までに簡単な修理をお客さまから依頼され、修理をして喜ばれたことがありました。

  1. 台所の換気扇のスイッチを入れても回らないので見てほしいとのことで、よく見ると油が溜まっていたので少し換気扇の羽を回してみると回りだしました。油が溜まっていて回らなくなっていますと、説明してお客さまに納得いただきました。
  2. 高齢の女性からインターホーンの電池を入れ替えてほしいと依頼され、電池の取り換えを実施して喜ばれました。
  3. 脱衣場の電気が点かない、家主に言っても見てくれないので見てほしいとのこと。確認すると引っ掛けシーリングが天井にしっかり固定されておらず、シーリングが適正に入っていなかったため電気が点かない状態でした。お客さまに状況を説明しながら、改修しました。電気が点いた時、大変喜ばれました。

今後ともお客さまとの信頼関係を大切にするとともに、お客さまの要望にできる範囲で少しでもお応えできるように努め、四国電気保安協会の経営理念である「信頼」「誠実」「的確」をモットーに、お客さまが電気を安全に安心してお使いいただけるよう、日々の調査業務に緊張感を持って対応していきたいと思います。