デマンド導入事例

デマンド監視サービス導入事例紹介 7 運用改善と設備更新で毎年デマンド低減!

株式会社 喜代美山荘 花樹海 さま

住所 香川県高松市西宝町3丁目5番10号
TEL 087-861-5580

「花樹海」さまは、香川県高松市の峰山緑地公園の東側面に位置し、四季折々の樹木・草花に囲まれ「花の宿」と呼ばれるリゾート型温泉旅館です。
海抜80mの高台から瀬戸の島々を眺める眺望はすばらしく、屋上にある展望温泉からの夜景、日の出も絶景です。
今回、ホワンくんは、デマンド監視サービス導入をきっかけに、積極的な省エネ対策をされている「花樹海」さまをお訪ねし、三矢社長さまにお話を伺いました。

省エネに取り組みはじめたきっかけは?

保安協会さんのデマンド監視サービスを導入したことが、本格的に省エネに取り組むことのきっかけになりました。
平成21年から経理総務部を中心に、組織的な活動をしています。
デマンド表示装置「エコワン」を事務所に設置していますが、デマンド警報が鳴らないように電気機器の使用についてみんなが気を付けるようになりました。運用改善は、従業員全員で取り組み、継続することが大切ですね。
そして、運用改善だけでなく設備更新にも積極的に取り組むことで、毎年、デマンドも使用量も低減できています。
おかげさまで平成24年度には、エネルギー管理優良工場として四国地方電力活用協議会会長表彰をいただくこともできました。

運用改善推進の方法は?

運用改善に当たって大切なのは、まずは従業員への意識づけです。
照明や空調などのムダをなくすことを意識してもらうために、毎日の朝礼などでくりかえして省エネの話をします。くりかえして話をすることで、経営者の思いを従業員に浸透させるのです。
サービス業では、お客さまの快適性を維持しながら、省エネすることは難しいと考えがちですが、両立はできます。
たとえば宴会場の空調は、設定温度や電源の入り切りのタイミングについて、きめ細かく管理することで省エネできます。

照明にしても、宴会場の準備中には必要のないスポットライトを点灯したりしないよう、必要な箇所のみの点灯ということを周知徹底しています。
照明や空調などのこまめな入り切りや設定変更は、お客さまに接する態度と共通する部分があります。省エネに気を配ることのできる人は、きめ細やかなおもてなしができます。
また、従業員一人ひとりに、設備の大きさをわかってもらうため、機械室に連れて行って見せるということもしています。

スイッチひとつで動く設備のなかには、電気や燃料の消費量が大きい設備がありますが、このことを案外、従業員は知りません。一人ずつ機械室に連れて行って実物を見せると、その大きさにおどろいて、スイッチの入り切りに気を配るようになります。

従業員さんにわかりやすく話をするコツは?

従業員に話をする際に、ワットとかリットルとか使用量の単位を言っても分かりにくいので、「この設備を1時間使用しなければ、消費電力は○ワットアワー削減できる」と言うのではなく、「△円削減できる」とかいうふうに、金額に換算して話をするようにしています。  また、省エネをしてコスト削減をしたら、利益につながり、結果的に従業員の給料にはねかえるということをわかってもらうような話もします。
利益率を5%と考えれば、1,000万円のコスト削減をすることが、売上を2億円伸ばしたことと同等の効果になります。
売上増が難しいなかでは、すべての従業員がコスト意識を持ち、一丸となって経費削減をすることで利益を生み出すことを考える必要があります。
当社では毎年、私が「事業発展計画書」を作成して社員全員に配り、目標を共有しています。そのなかに、過去の電気や燃料の月別使用量や、お客さま数を一覧表にしたものも掲載しています。
経営者自らが、ど真剣(ただの真剣ではない)になってやっていますよ。

設備更新の実施内容は?

 照明器具のLED化を積極的に進めています。点灯時間の長いフロント周辺のLED化は投資回収も早いですね。  また、私どもの施設では水の使用量が非常に多いのですが、揚水ポンプを見直した結果、ポンプ容量が減少し、電気使用量と水道使用量を低減することができました。

今後の省エネ対策は?

灯油を燃料としている空調設備を、電気式にかえることを検討しています。  保安協会さんには、これからも省エネに関する情報提供をお願いしたいですね。そして点検で館内を回る際、ムダなところに気が付いたら、小さなことでも遠慮せずに指導してください。