デマンド導入事例

デマンド監視サービス導入事例紹介 48電気式フライヤーの立ち上げを工夫してデマンド削減!

株式会社とり信 未来工場 さま

住所 徳島県小松島市赤石町字野上北89-4
TEL 0885-37-1202
URL http://kk-torishin.co.jp/

国産若鳥を使用した焼き鳥・唐揚げ・惣菜など、多彩な商品の開発・製造・販売を行われている「株式会社とり信」さま。近年は、水産加工事業の本格的な稼働や国産キクラゲの研究施設の立ち上げなど、新たな分野にも挑戦されています。
今回、ホワンくんは、「株式会社とり信」さまの加工部門で中核を担う「未来工場」さまをお訪ねし、デマンド監視サービスの活用状況について、工場長の吉川さまにお話を伺いしました。

デマンド監視サービスの導入のきっかけは?

当工場は2012年に竣工し、2017年にデマンド監視サービスを導入しました。ある時、保安協会さんから、「前年同月に比べて最大デマンド値が大きく下がっている。操業の形態が変わったのですか?」と尋ねられたことが、そもそものきっかけです。実はその時まで、毎月の最大デマンド値の増減が電気料金に影響していることを知らなかったのです。電気料金の仕組みを教えてもらい、前年と当月の電気料金を比較してみると、確かに基本料金が安くなっていました。
その後、保安協会さんから「現状のデマンド値を維持するために、デマンド監視サービスを活用してはどうか」と提案がありました。話を聞いてみると、思ったほど難しくもなく、費用の面でも十分メリットがありそうだったので導入することにしたのです。

デマンド監視サービス導入後の感想は?

デマンド表示器を見ると、一目で現在のデマンド値が確認できます。また、目標デマンド値を超えそうな時は警報音で知らせてくれるので、その時だけ生産に影響の少ない設備を一時的に停止したり、夏場だと室外機のフィンに水をかけたりしてデマンド値を抑えるようにしています。
デマンド監視サービス導入直後は、多少不安がありましたが、上手くデマンド値を管理できているので、導入して良かったと思っています。

苦労された点は?

工場には、負荷設備の中で容量が一番大きい電気式フライヤーがあります。立ち上げ時に30分ほど余熱が必要で、この時にデマンド警報が鳴ることがよくあり、その対処方法に悩んでいました。
保安協会さんに相談したところ、「電気式フライヤーの立ち上げ開始時刻を現在の7時30分から15分ずらしてみたら」とのアドバイスがありました。そのとおりにしてみると、警報が鳴ることは無くなり、デマンド値も抑えることができました。

省エネに関する今後の計画は?

照明設備は省エネを目的として、点灯時間の長い照明から順次LED化しています。LED化に伴ってデマンド値も下がるはずなので、保安協会さんと相談しながらデマンド監視装置の目標値の設定を下げて運用しています。
その他の設備は更新時期になっていないので、当面は運用改善で省エネできる方法を実践していきたいと思っています。
将来、空調設備を更新する時期になったら保安協会さんにも相談させていただきますので、よろしくお願いします。

照明は順次LED化