デマンド導入事例

デマンド監視サービス導入事例紹介 43従業員との協力で、デマンド削減!

有限会社 田代商店 さま

住所 香川県観音寺市木之郷町550-1
TEL 0875-27-8891

香川県観音寺市の中央部に位置する、有限会社田代商店さまでは、衣類のリサイクル事業を行っており、各家庭で使われなくなった衣類を学校や市町村・一般の団体などにより『衣類資源』として回収し、選別・加工することにより、そのほぼ100%を何らかの形でリユース・リサイクルをしています。具体的には、家庭から排出された古着や古布などを大切な資源として活用するため、中古服として国内外の古着店舗などへ販売したり、衣類としてのリユースができない資源については、リサイクルウエス「T’Sワイパー」として製造・販売したりしています。
『衣料のリサイクルを通じて地球の未来を考える』をモットーに、環境教育活動にも熱心に参加されており、NPO団体との協働や学校や自治体などでパネルや資料を使ったリサイクル出張教室を開催されています。
今回、ホワンくんは、デマンド監視サービスの活用状況について「有限会社田代商店」をお伺いし、専務取締役の森敦子さまにお話をお伺いいたしました。

デマンド監視サービスを導入したきっかけは?

作業環境の改善を目的に空調を導入したところ、電気料金が大幅に増加しました。長年自社にて電気使用管理を行い電気料金の削減に努めてきましたが、思うように削減することができずに悩みの種になっていました。

そんな時、保安協会担当者から改めて電気料金の仕組みについて教えてもらう機会を得、デマンドを監視することで電気の管理が容易になることを教えてもらい、提案してもらったデマンド監視サービスを採用しました。

デマンド監視サービス導入後の感想は?

「電気の見える化」により、最大デマンドの発生時間帯が明確になり、始業時と昼休み後にデマンドが発生していることが判明しました。その原因は、工場内のコンプレッサと空調の起動が重なっていたためで、その対策としてコンプレッサと空調の起動に時差を設けることで改善することができました。

それ以外にもデマンド警報が発生すると、事務所から各部署の所属長に直接連絡し、空調や機械設備の過度な稼働はないかを確認して、調整することでデマンド抑制に取り組んでいます。特に、昨年新たにコンプレッサ2台(計50kW)とその他製造用設備を導入したことで負荷容量が大幅に増加したのですが、従業員の協力もありデマンド増加を最小限に抑えることができました。

また、デマンド監視装置のデータにより工場の時間外稼働時の「電気コストの見える化」も実現し、生産効率の向上への施策に活用することができました。

苦労された点は?

作業環境の改善を目的に設置した空調を、デマンド抑制のために停止させるということは、本末転倒になってしまうので、どのように停止させるかが課題でした。そこで、所属長はじめ従業員と話し合った結果、空調が苦手な従業員の周辺や、停止しているライン付近を中心に停止することとしました。特に、常に変化する工場の稼働状態に応じて各所属長がうまく空調を調整しデマンド抑制をしてくれているため、たいへん助かっています。

今後の省エネに関する計画は?

最近では、工場の断熱・二重窓化を実施し、空調負荷の低減を行いました。照明もLED化を順次進めており、将来的には、空調設備の高効率化も行っていきたいと考えています。

市民の方に「衣類」が大切な「資源」であることを広く知っていただき、衣類リサイクルを推進することは、可燃ごみにするより、環境負荷を低減できることや、そのために自分たちができること、その方法について理解を深めていただけるように、推進活動を行っていきたいと考えています。