デマンド監視サービスを導入したきっかけは？

3年前程から省エネの取り組みを本格的に開始しました。まず手始めに迫力あるお芝居を見せるのに欠かせない演劇場の舞台照明の白熱電球（ビーム球）をLEDにすることに着手しました。

台数が多いので、省エネ・省マネーに効力を発揮するだろうと考えました。功を奏して、四国電力（株）の契約電力は123kWから103kWまで減少しました。苦労した点は当時調光可能な電球が限られており、既存の器具に口金がマッチせず試行錯誤の末、秘密兵器（延長ソケット）を使用して対応したりしました。器具を替えずに電球交換だけで済みましたので材料費は一年以内に償却できました。

その後も保安協会と四国電力（株）さんから省エネのアドバイスを受け、電気の使用状況を常に監視し、電気の「見える化」を実現し、電気の使い方をひと工夫するだけで省エネ・省コストを図れるというサービスを勧められました。

協会のデマンド監視サービスは、デマンド値の見直しやコントロールに威力を発揮し、大掛かりな工事もなく、料金も安価でWebで使用状況の傾向をチェックもできるということから導入を決めました。

デマンド警報発生時の対応は？

目標電力を超えそうになると事務所に設置したデマンド警報装置が警報を出します。警報装置の調整電力（目標電力を超えないように削減する電力）が0kWになるよう空調機の温度設定を調整したり、停止させたりしています。

デマンド監視装置導入後の節電効果は？

導入前の103kWから80kWへ　☆23kWの削減に成功しました☆ デマンド監視装置の導入により従業員の省エネに対する意識も変わり、不要な照明の消灯など自主的に省エネ行動を実践するようになりました。

【参考】23kWは四国電力（株）の「業務用電力」の単価で計算した場合（基本料金のみ） １年間では（1,518円×23kW×0.85（力率割引）×12カ月）＝35万6,120円の削減

今後の省エネの取り組みは？

夏季（７・８・９月）は80kWに抑えることができたので冬季のピークも気を抜くことなく対応したいと思います。また、照明器具の全灯LED化を検討しています。