デマンド導入事例

デマンド監視サービス導入事例紹介 4生産設備の監視・制御でデマンド低減!

株式会社サンコー さま

住所 徳島県徳島市不動本町2丁目150
TEL 088-632-1501

「株式会社サンコー」さまは、徳島市北西部の田園風景が広がる不動地区で段ボールを製造されています。
日本で初めて段ボールがつくられたのは、約100年前のこと。今や、私たちの暮らしのあらゆるところで活躍している段ボールですが、その原料は、段ボール古紙が95%以上も使用され、回収された使用済み段ボールや、段ボール工場で生じた段ボールの切れ端がリサイクルされています。段ボールは、限りある資源を有効活用した環境にやさしい製品なのです。
今回、ホワンくんは、製造過程においても環境に配慮し、積極的に省エネに取り組まれている「株式会社サンコー」さまをお訪ねし、工場長の石丸さまにお話を伺いました。

デマンド監視サービスを導入したきっかけは?

デマンド監視サービスを導入したのは、平成22年です。
デマンド監視装置を設置して、もう7年が経ちます。実はその前から「見える化」には関心があり、主要な機器ごとの電力量計測をしたいと考えていました。しかし、予想以上に費用がかかることがわかり、機器ごとの「見える化」は見送りになっていました。
その後、タイミングよく、保安協会さんからデマンド監視サービスの提案があったのです。このサービスでは機器ごとの「見える化」はできませんが、工場全体の電力量の「見える化」ができ、デマンド抑制に効果があります。初期投資の必要がなく、月々の手数料も安価ということが決め手になり、すぐに導入することになりました。

導入後の感想は?

最初はデマンド警報が鳴るだけでしたが、工場内では音が聞こえないため、回転灯を設置しました。その後、リアルタイムに電力量の推移が見える装置「エコワン」を設置しました。「エコワン」は2カ所、工場内の主要機器と私の机の近くに置いています。
私のパソコンでは、Webカメラにより主要機器の稼働状況を見ることができますが、機器の動きと「エコワン」に表示された数値を見比べていると、機器ごとのおおよその電力量がわかるようになりました。これは、予想外の収穫でしたね。

デマンド抑制のための方法は?

まずは従業員への意識付けとして、「ムダな電気は消す」ということを言い続け、徹底して実践しています。
機器の運転方法については、これまでいろいろと工夫してきました。1日のうち数時間しか運転しない機器は、ピーク時間帯以外で時間を決めて運転しています。
デマンド値は、デマンド監視サービスを導入してからずいぶん下がり、保安協会さんにはその都度、デマンド監視装置の目標値の設定変更をお願いしています。
いつもデマンドを意識しながら機器の運転をしていますが、デマンド警報が出た場合は、すぐに大容量機器を停止するようにしています。4台のうち2台は、いつでも停止できます。当工場は、ラインでなく単独で稼働している機器が多いので、デマンド対策をしやすい工場と言えるでしょうね。
また近年は、運用改善だけでなく、設備投資も積極的に行っています。具体的には、コンプレッサ2台をインバータ式に取り替えたり、屋根を改修して自然光を取り入れることで照明の点灯時間を短くしたりしています。
最近、天井照明の水銀灯70灯を直管形LEDに取り替えしました。LEDにすると電力量が5分の1になるということだったので、取り替え後に「エコワン」を使って確認したら、本当にそのとおりでしたよ。

今後の省エネ対策は?

まだまだ電気の省エネをしていきたいし、ボイラの燃料であるA重油の使用量削減も考えたいですね。
これまで保安協会さんには、いろいろな省エネアドバイスをいただきましたが、これからもよろしくお願いします。