デマンド導入事例

デマンド監視サービス導入事例紹介 33冷凍機5台を自動制御し、デマンド値を低減!

株式会社 大熊高知冷蔵 さま

住所 高知県高知市弘化台16番38号
TEL 088-884-6920

「株式会社大熊」さまは、鰹節発祥の地土佐市で鮮魚商から身を起こし、鰹を中心に“土佐の味”にこだわりつづけられている水産会社さんです。今では、土佐高知の水産会社直営店 四季料理「魚頭大熊」を開店され、こだわりの「鰹タタキ」では、その時期、その日に一番良質な鰹を注文を受ける都度調理、にんにくなどの地物香味野菜や高知特産の仏手柑(ぶしゅかん)ベースのポン酢を添えるなど、土佐ならではの食材や調理法で、心をこめてお客さまに料理を提供されています。「大熊高知冷蔵」さまは、こうした新鮮な魚を大切に保管するための冷凍・冷蔵庫としての主要設備です。
今回ホワンくんは、昨年度「電気の見える化」と効率的な電気使用を目的として、デマンド監視装置による「冷凍・冷蔵庫の自動制御」を導入された「大熊高知冷蔵」さまを訪れ、部長の平さまにお話を伺いました。

デマンド監視サービスの導入のきっかけは?

冷凍庫には、加工場へ送る前の魚はもとより、加工場からお店へ配送される加工済みの商品、また季節によれば、これも高知の特産物の「ゆず」なども保管しています。
デマンドが高くなる時期は、1年中でも限られた期間です。それは「メジカ漁」の最盛期である6月。その他の月はそれほど電気の使用量は多くありません。1年の中のたった1カ月のデマンド値が高い為だけに、電気の基本料金が高くなっているのが残念でした。そこで何か対策はないか?と考えていました。
いろんな方に相談を持ちかけているうちに、ある日同業者さまから四国電気保安協会のデマンド監視装置による冷凍設備の自動制御を導入し、効果をあげていることをお聞きしました。そこで早速、導入メリットや大熊高知冷蔵でも導入できるか?を保安協会さんに問い合せしたことがきっかけとなりました。

デマンド監視サービス導入後の感想は?

常に従業員がいるプラットホームに表示器を設置しているので、今どのくらい電気を使っているのか一目瞭然です。冷凍庫内の商品が少ない時は、冷凍機の稼働も少なくデマンドは低く表示されていますが、6月のメジカが大量に入庫される季節には、急速冷凍機の運転量が大幅に増加するためにデマンドも急増します。この時に最大デマンドが発生し、契約電力が大きくなっていました。
今回、この急速凍結冷凍機を含めた5台の冷凍機を自動制御することとしました。導入当初は自動制御が本当に働くのか興味津々でしたが、デマンド警報が発生すると、セレクトキーで設定したとおり、注意警報で11kWの冷凍機を3台、限界警報で急速凍結冷凍機22kWを含む残り2台の冷凍機を自動制御で運転停止、警報復帰後には各冷凍機の運転開始を確認できました。更に、デマンド監視装置による自動制御を導入して、お得だったことがもう一つあります。「通常、1年を経過しないとデマンドがいくら下がっていても契約電力は下がりません」と聞いていましたが、自動制御システムを導入時に四国電気保安協会さんから電力会社へ契約電力の見直しについて手続きをしていただいたので、思いのほか早く契約電力を下げることができました(253kW→230kW)。自動制御システムを導入した当初は「この1年頑張って来年から電気料金削減!」と考えていましたので、いち早く電気料金を削減できたことは大変助かりました。現在のところ、当初設定した目標電力値220kWで運用しており、導入前の253kWより29kW少ない契約電力224kWで契約となっています。
当然、商品の品質を落としては「元も子もない」ので、セレクトキーにより簡単に自動制御の対象から外せるようにもしていただいていますが、今のところすべての冷凍機を制御から外さず運用できています。

今後の省エネに関する計画は?

今夏、冷凍庫の天井を改修する工事に合わせ、冷凍機の更新を計画しています。より省エネ効果を高めるため老朽化した冷凍機4台を最新の省エネタイプ冷凍機2台へ更新することとしています。冷凍庫がより効率的になることにより、現在よりも更にデマンドを削減できるのでは!と期待しています。その時は目標電力値変更のご相談をしますので、保安協会さん、今後ともよろしくお願いしますね!