デマンド導入事例

デマンド監視サービス導入事例紹介 23積極的な省エネ対策で、予想以上の効果!

社会福祉法人 志度玉浦園 さま

住所 香川県さぬき市志度1610番地1
TEL 087-894-5868

特別養護老人ホーム・グループホーム・ショートステイ・デイサービス等の介護サービスを提供する「志度玉浦園」さま。介護を必要とする方々が、安心して生活し利用できる施設であり、地域社会の老人福祉の拠点となっています。
今回、ホワンくんは、平成24年7月にデマンド監視サービスを導入以降、省エネ対策に積極的に取り組まれている「志度玉浦園」さまをお訪ねし、園長の樫村さまにお話を伺いました。

デマンド監視サービス導入のきっかけは?

以前からデマンド監視装置を設置したいと考えていましたが、装置を購入するには費用がかかるので躊躇していたのです。
ところがある日、保安協会さんから「デマンド監視サービスは、初期費用が要らず、月々の料金だけ」という話を聞き、「これなら導入できる」と設置をお願いすることにしたのです。電気の使用状況が、パソコン画面にグラフで表示され、過去データとの比較が簡単にできるという機能も気に入りました。

デマンド対策の具体的な実施内容は?

目標電力の設定値は、導入時の契約電力169kWを基準として8%(14kW)減の155kWとしました。
導入した当初は、ちょうど年間デマンドが発生する夏でしたので、一日に何度もデマンド警報が鳴っていました。警報が鳴ったら空調を切ったり、設定温度を上げたりして、どうにか乗り切ることができました。
初めの頃は、警報が鳴るたびにパソコンのグラフを見ていましたね。そうしている内に、ほぼ毎日午前10時から11時の間にその日の最大値が出ていることに気が付いたのです。その時間帯に何を使っていたか調べてみると、照明や空調以外に、業務用洗濯機と乾燥機、そして厨房では食器洗浄機と食器保管庫を使用していました。
そこで、食器洗浄機と食器保管庫の使い方を工夫すれば、デマンド削減ができるのではないかと考えました。まずは、厨房の職員の協力を得て、食器洗浄機をON・OFFした時刻を毎日記録してもらって、現状を把握しました。そして、試行錯誤しながら、無理のない範囲で稼働する時間帯をずらすことでデマンド削減ができたのです。
平成25~26年には、国土交通省の補助金を活用した設備更新を実施して、予想以上の省エネ効果がありました。

設備更新の内容は?

平成25年に、灯油を燃料とする吸収式の一括空調から、電気式の個別空調に更新しました。計画では灯油の使用量が少なくなるかわりに、電気使用量は増えるはずでしたが、驚くことに、更新前に比べて減っていたのです。デマンドも増えると思っていたのですが、ほぼ同じという結果になりました。
原因としては、機器の省エネ性能が高くなっているということもあるのでしょうが、部屋ごとに温度調整できるようになって、結果的に省エネにつながったのでしょう。機器が故障した時のリスクも少なくなりました。
その後、平成26年には、蛍光灯288本をLED化しました。

省エネに関する今後の計画は?

今後は、設備の運用改善が中心になりますね。
スタッフが集まる毎月の運営委員会では、エネルギー使用量の現状や前年度比などを報告しています。また、無駄をなくすよう繰り返し話をしています。これからも、さらにデマンドを減らしていきたいですね。