デマンド導入事例

デマンド監視サービス導入事例紹介 2「エコワン」の活用でデマンドの大幅低減!

池田紙業株式会社 さま

住所 高知県吾川郡いの町波川367
TEL 088-892-0231
URL http://www.ikedashigyo.co.jp

土佐の「いの町」は土佐和紙発祥の地。自然の風土に恵まれ、伝統を育んできた「紙の町」です。
この最高の環境のもと、大正13年に池田製紙所として一般和紙の製造をスタートした「池田紙業」さま。昭和61年には、不織布分野に参入し、以来、各種産業資材用の製品開発に取り組まれています。
「池田紙業」さまは、長い経験と豊富な実績のなかで、独自性にあふれた技術を磨き、紙・不織布の可能性を追求し続けていらっしゃいます。

5月の連休中、清流仁淀川(平成22年度全国1級河川水質ランキング第1位)では「紙のこいのぼり」が泳ぎます。
この「紙のこいのぼり」には、池田紙業さまで製造された不織布が使用されています。

ホワンくんは今回、デマンド表示装置「エコワン」を活用して大幅なデマンド低減を達成された池田紙業さまをお訪ねし、工場長の中岡さまにお話を伺いました。

デマンド監視装置を導入したきっかけは?

コスト削減の一環として、以前から省エネに取り組んでいました。特にデマンドは、電気の年間基本料金に影響するので注意していたつもりでしたが、ある日、点検をしていた保安協会さんから「今月、年間最大デマンドが出ています」と報告があり、「しまった!」と思いました。最大デマンドが出たのは、大きい容量の機器の同時運転が原因でした。製造上で同時運転の必要はなかったのですが、デマンドが出てしまってからでは手遅れです。このことがきっかけで、導入を決めました。以前から保安協会さんに、勧めてもらっていたのに、もっと早く導入しておけばよかったですね。

導入してみての実感は?

デマンド削減に大きな効果が出ています。導入して3年ぐらい経ちましたが、当社でのデマンド監視の方法は年々進化していますよ。最初は、警報が鳴るだけでしたが、音だけではなく、目で見えるように赤い回転灯を設置しました。それから、デマンド表示装置「エコワン」を設置しました。「エコワン」は、デマンドの推移がリアルタイムにグラフ表示されるので非常に便利ですね。また、持ち運びに便利な大きさで、コンセントに差し込めば工場内のあちこちで使えます。大きい機械を動かす時には、製造の管理者が「エコワン」を機械の近くに持って行き、「エコワン」の画面を見ながら、運転開始のタイミングを考えています。それぞれの台数もだんだん増えて、今では、警報装置3台、回転灯3台、エコワン2台をフルに活用しています。

社内での省エネに対する意識の変化は?

リアルタイムにグラフ表示される「エコワン」を導入してからは、みんなが省エネを意識して仕事をするようになりました。デマンド低減のため、みんなが創意工夫をして頑張っています。
また、さらなる低減のために、デマンド目標値の見直しも頻繁に行っています。その都度、保安協会さんに頼んで、デマンド監視装置の設定変更をしてもらっていますが、すぐ対応してくれるのでありがたいですね。

実施している省エネ対策は?

これまで、保安協会さんの省エネアドバイスによって、いろいろな運用改善や設備更新をしてきました。運用改善では、リファイナーという75kWの高圧モータを運転する時、メインの製造ラインを停止するということを徹底し、大きな効果がありました。また、平成23年度下期には高知県の補助金を活用して、照明設備(約250台)と変圧器を省エネ機器に更新しましたが、この効果も大きかったですね。これからも、まだまだ終わりのない省エネ活動に取り組んでいきたいと思っています。