デマンド導入事例

デマンド監視サービス導入事例紹介 16 設備更新時にもデマンドデータを活用!

株式会社 布川製作所 さま

住所 徳島県徳島市東沖洲2丁目5番地
TEL 088-664-6300

オーダーメイド製品として、室内ドアをはじめとする数々の部材を製作されている「布川製作所」さま。本社・工場は、徳島県マリンピア沖洲産業団地にあります。
木材加工用の機器や集塵機などが設置されている工場では、運用改善を中心とした積極的な省エネ対策を平成23年度から実施し、大きな成果がでています。さらに平成25年3月からは、デマンド監視サービスの導入により、もう一歩踏み込んだ省エネ活動を展開されています。
今回、ホワンくんは、平成25年度に「エネルギー管理優良工場 四国経済産業局長表彰」を受賞された「布川製作所」さまをお訪ねし、生産部工務課 課長代理 岩田さまにお話を伺いました。

デマンド監視サービスを導入したきっかけは?

省エネには数年前から取り組んでいましたが、省エネ対策の実施前と実施後を数値で確認できず、効果の評価があいまいでした。また、ムダな電気の使用が気になっていても、やはり数値では確認できず、今後の省エネ活動のためには、数値化が必要だと考えていました。
そんな時にデマンド監視サービスを知り、リアルタイムのデマンド値や、30分ごとの電気使用状況が確認できるということで、導入を決めました。

導入後の感想は?

以前からデマンド対策として、部署ごとに毎朝、電気容量の大きな機器の稼働予定リストを提出してもらい、それをもとに、その日の機器の稼働を調整しています。デマンド監視サービス導入前は、機器の調整は経験と勘が頼りで、デマンドが超過してもわからないという状況でした。しかし導入後は、デマンド超過の不安がなくなったことに加え、機器の調整によるデマンド低減効果がすぐ確認できるようになり、大変助かっています。
また、今年5月の設備更新の際には設計から参加できたので、過去の30分データを参考にしながら、デマンドを考慮した設備をつくることができました。
デマンド警報については、工場内は騒音が大きいので、デマンド監視サービスのオプションとしてサイレンを設置してもらいました。ところが、幸いにも(残念ながら?)設置以降は警報が発生したことがなく、サイレンがどんな音だったか忘れそうです。

従業員さんの意識の変化は?

デマンド月報を印刷して、それぞれの部内に周知していますが、実施した省エネ効果を確認することで、省エネ意識の向上につながっていると思います。
担当している機器の稼働によるデマンドの変化を気にして、質問してくる従業員も出てきました。
デマンド警報が発生した時の対応ルールは、従業員へ周知するとともに、警報表示器の近くに掲示しています。

デマンド対策の具体的な実施内容は?

これまで、製品や作業環境などに問題がないことを確認しながら、ほとんど費用をかけることなく数多くの対策をしてきました。
いくつか対策例をあげると、複数台の電動機が同時稼働していた設備について、製品に応じて稼働台数を選択できるようにスイッチを設けました。
それから、製品加工中は連続ブローしていたエアについて、センサとバルブを取り付けることにより、必要時のみブローするように設備の改造を実施しました。
コンプレッサについては、圧縮空気を使用する加工用機器28台の設定圧力を個々に見直し、システム全体の省エネを図るなどの取り組みをしています。

省エネに対する今後の計画は?

工場が移転して20年が経ち、設備更新の時期に入っていますので、デマンドデータをもとにして使用電力量の大きな設備から順に、中長期的な更新計画を立てたいと思っています。
そして今後も、設備更新時には設計から参加して、デマンドを考慮した設備をつくりたいですね。