デマンド導入事例

デマンド監視サービス導入事例紹介 12 エアコンの自動制御により、確実にデマンド低減!

株式会社 石井鉄工所 さま

住所 徳島県鳴門市撫養町立岩字五枚6の1
TEL 088-685-3026

「石井鉄工所」さまの工場は、鳴門・大塚スポーツパークポカリスエットスタジアムのすぐ近く。段ボール製造機械に組み込まれる部品を加工する工場です。
今回、ホワンくんは、デマンド低減のためにエアコンの自動制御を導入された「石井鉄工所」さまをお訪ねし、社長の石井さまにお話を伺いました。

デマンド監視サービス導入のきっかけは?

5年前、作業環境を改善するため、工場内にエアコンを設置しました。それまで夏季は暑さを我慢して汗だくで作業をしていましたが、エアコンのおかげで疲労感が少なくなり、作業効率がアップしました。しかしその反面、デマンド値も大幅にアップしてしまいました。
設置したエアコンは室外機10台、室内機31台です。今後の電気料金をできるだけ抑えるために、デマンド低減対策を早急に検討する必要がありました。
そんな時に、保安協会さんからデマンド監視サービスの提案があり、効果が期待できたため導入を決めました。

エアコンの自動制御導入のきっかけは?

 デマンド監視サービス導入後しばらくは、警報が鳴るとすぐに手動でエアコンの温度調整や停止をしていました。
しかし、工場内で稼働している機械の音が大きいので、デマンド警報に気が付かず、制御できないことがありました。そこで、その対策として、エアコン室外機10台を自動制御するシステムを導入することにしたのです。

自動制御の効果は?

平成25年度は生産量が増加したにもかかわらず、自動制御のおかげでデマンド値を大幅に低減することができました。
自動制御システムは、デマンド警報が鳴るとエアコンを冷房運転から送風運転へ自動切替するようになっています。送風運転が続くと工場内の温度が上昇し、作業環境が悪くなるおそれがありましたが、保安協会さんに自動制御システムの設定値をきめ細かく調整してもらうことで、作業環境面の心配はなくなりました。

従業員さんの意識の変化は?

警報表示器は、工場内にある自動販売機の横で、よく目立つ場所に設置しています。
そのため、警報表示器のデマンド値を従業員が気にするようになり、予測電力値が目標電力値に近づくと、警報が鳴る前に機器の稼働を調整するようになりました。また、作業終了後には、自分の作業エリアの照明やエアコンをこまめに切るなど、省エネのための行動が自然にできるようになりました。
デマンド監視サービスを導入したことで、従業員一人ひとりの省エネ意識が向上したと思います。

省エネ対策として実施した設備改善は?

省エネのための運用改善や設備改善は、デマンド監視サービス導入以前から積極的に実施しています。
照明器具の省エネ対策として、2年前に水銀灯700W38台をセラミックメタルハライドランプ400Wに取り替えしました。セラミックメタルハライドランプは、消費電力が低減できるうえに、長寿命でランプ交換の手間が少なくなるというメリットがあります。
それから、排風ファンにインバータを取り付けしました。排風ファンのインバータ制御は消費電力の低減だけでなく、夏季のエアコン使用時に排気風量を抑えることで冷気の流出を防ぐ効果もあります。

今後の方針は?

今後の省エネ対策として考えているのは、直射日光が当たるエアコン室外機への日よけや、室外機への散水です。太陽光発電設備の設置も検討中です。
これからもデマンド監視サービスを活用して、さらに省エネを進めていきたいと考えています。