だから電気はおもしろい

だから電気はおもしろい

だから電気はおもしろい 第2回日々の小さな楽しみ

最近、ヨーグルトづくりにハマっています。
きっかけは、近くのスーパーでヨーグルトの種菌を見つけたことから。
外箱にある説明書きを読むと、とっても簡単そう。種菌と牛乳をまぜて、室温で発酵させ、固まったら冷蔵庫に入れるだけ。できあがったヨーグルトの一部を種として、さらに牛乳を混ぜると、どんどん増やしていくことができます。
この種菌は粉末で、500ミリリットルのヨーグルトを2回つくることができて約千円。この種菌だけでつくれば、割高になりますが、増やすことができるので、結果的には安くなるだろうと考え、迷わず購入したのでした。
その後、箱の中の注意書きを読むと、発酵させる際の温度管理と容器の消毒が少々面倒そうだったため、専用のヨーグルトメーカーも購入することにしました。
そして数日後、道具も材料も揃い、万全の態勢(ヨーグルトメーカー、種菌、牛乳だけ) で、初めてのヨーグルトづくりに挑戦!
温度によって発酵時間は変わりますが、この時は30時間ぐらいでおいしいヨーグルトが完成したのでした。
途中、何度も発酵ぐあいを確認し、ヨーグルトっぽく固まってきた時は、うれしかったですね~。
味のほうも抜群で、虜になるおいしさ。市販のものより、ワンランク上の感じがします。
2回目以降は、できあがったヨーグルトを種にして増やしています。
粉末種菌に比べると発酵時間は10時間ぐらいと短くなり、夜にスタートすれば朝には完成します。
市販されているプレーンタイプのヨーグルトはほとんど、牛乳と混ぜ合わせることで増やしていけるそうです。
近ごろ、たくさんの種類のヨーグルトが販売されるようになっています。
機能性ヨーグルトは、それぞれの商品で、整腸作用以外にも効能があり、自分に合うものを選んだら良いそうです。
ヨーグルトの種類によって、発酵温度が違うものもありますが、温度や時間の設定ができるヨーグルトメーカーがあれば簡単です。
ただし、加温機能はあっても冷却機能がないので、室温が設定温度を上回ってしまうと発酵がうまくできない可能性があって、真夏は要注意。
一般的なヨーグルトは40°Cぐらいが発酵のための最適温度となるので心配ないですが、私が今つくっているカスピ海ヨーグルトは27°Cが最適温度。
だから真夏の今は、クーラーをつけた部屋で加温しています。
省エネのことを考えると、「何やってんの?」っていう状況ですね。
それはさておき、このメーカーは、味噌や納豆などの発酵食品もつくることができるので、まだまだ楽しみが広がりそうです。


手づくりといえば最近、カレールーにもこだわっています。たくさんの種類のスパイスを使ってカレー粉から手づくりしています。
そもそものきっかけは、かれこれ30年ほど前のこと。香港からのお客さんが、我が家を訪れたことがありました。
晩御飯をつくってくれるというので台所に立ってもらったのですが、鶏肉を炒めている時に「スパイスをください」と頼まれたので、コショウを渡したら「これだけですか」とおどろかれました。
香港では、ふだんの家庭料理でも数種類のスパイスを入れるらしく、コショウだけなんてあり得ないというような素振りでした。
そのことが私のなかに、ずっと残っていて、いつかはスパイスを使いこなしたいと思っていたのです。
その思いにやっと近付けたのは、3カ月前にカレー用スパイスセットを手に入れた時でした。
20種類が少しずつ小袋に入っていて、20人分のカレー粉ができます。うれしくて、しばらく部屋に飾っていました。
このスパイスセットがあれば、カレー粉づくりは簡単。全部混ぜ合わせ、フライパンで5、6分炒めるだけです。
このカレー粉を使って、キーマカレーを2度つくってみたのですが、絶品の味に仕上がりました。しかも、市販のカレールーに比べて低カロリーと良いことずくめです。


ところで、料理の話ばかりになってしまうので、このあたりで調理用ガスコンロでの上手な省エネ方法についてご紹介しましょう。

  • その1 炎が鍋底からはみ出さないように調理しましょう。
  • その2 鍋底の水は拭き取ってからコンロにのせましょう。
  • その3 平たい鍋底のほうが省エネです。
  • その4 コンロの天下は、鍋ややかんをのせてからにしましょう。

ついでに、スパゲティをゆでる時の省エネ方法もご紹介。

  • 1. ふだんと同じように水を入れ、蓋をして火にかけ、沸騰したら塩を加える。
  • 2. スパゲティを入れたら、そのまま1分。スパゲティをほぐすように軽く混ぜる。
  • 3. 蓋をして火を止め、袋に表示されている時間、放置
  • 4. できあがり。

ガスコンロでもIHクッキングヒーターでも、そして誰でも簡単にできる方法ですから、ぜひお試しください。ちなみに、袋に標準ゆで時間2分と書いてあった細い麺で試してみても、この方法で上手くできました。
この方法、私は15年ほど前にホテルのシェフに教えてもらい、密かに実践していましたが、今では、インターネット上でけっこう広まっています。
鍋ではなく、フライパンでゆでる方法もあるようです。我が家では、まだ試したことがありませんが、こちらはさらに省エネになりそうです。
卵をゆでる時も同じ要領で省エネできます。
小さめの鍋に水と卵を入れ、蓋をして火にかけ、沸騰したらすぐ火を止めて、一般的なゆで時間を待てばできあがり。


私の生まれ育った高知県の中東部にある土佐山田町は、土佐打刃物の発祥地。
その影響もあるのでしょうか。私はあまり料理をしないのに、なぜか包丁は一揃え持っています。そんなに立派な包丁ではありませんが、たまには、砥石で研いだりもします。
先日、職場の男性が、土佐打刃物で鰹のタタキのブロックを刺身包丁で切る姿を目にしました。
「そんな特技があったが? 一流の板前さんのような包丁さばきやねぇ」と土佐弁で話しかけると、「これマイ包丁なんですよ。点検の仕事で土佐打刃物の工場へ行くようになってから、自分の包丁が欲しくなり、思い切って買ってしまいました。手に入れたのがうれしくて、時々夜中に包丁を出してニヤニヤすることがありますが、奥さんにヒンシュクをかっています」。
「そりゃ気持ち悪いわ」と言った私も、土佐打刃物の包丁が欲しくなってしまいました。  道具を揃えるとやる気がわいて、私もその内、すごい包丁さばきをご披露できるかも?!