デマンド導入事例

デマンド監視サービス導入事例紹介 19冷凍機の自動制御により、15%デマンド低減!

有限会社 観音寺製氷所 さま

住所 香川県観音寺市港町1丁目6-42
TEL 0875-25-3866

「デマンド監視装置を活用し、冷蔵倉庫の冷凍機を自動制御することで、確実にデマンド低減を図っているお客さまがいらっしゃる」という情報を聞いたホワンくん。早速、「現地取材をしよう!」と観音寺港のすぐ近くにある観音寺製氷所さまをお訪ねし、社長の村上さまにお話を伺いました。

自動制御を導入したきっかけは?

すでに別の施設で、デマンド監視装置を活用した自動制御を導入しており、効果があったことがきっかけです。当社の製氷施設での話ですが、保安協会さんの提案を受けて、平成23年度から製氷用冷凍機を自動制御しています。導入以降、設定したデマンド目標値を超えることなく、また製氷への影響もなく想定どおりデマンドが下がりました。
そこで、「冷蔵倉庫でも同じように、自動制御を導入できないか」と保安協会さんに相談したのです。

スムーズに導入できましたか?

この冷蔵倉庫は、当社所有の施設ではなく、伊吹漁業協同組合さまから借りている施設になります。制御対象の冷凍機も伊吹漁協の所有になりますので、自動制御導入にあたっては、事前に伊吹漁協の了解をいただく必要がありました。また、電力会社のメータは、冷蔵倉庫と隣接する伊吹漁協の製氷施設の分をあわせて計量しており、メータは一つになっています。伊吹漁協が使用する電気も一緒にデマンド監視することになるので、それについても伊吹漁協に話をしたところ、「電気料金の削減につながるので協力する」という返事があり、平成24年5月に自動制御を導入することができました。

デマンド目標値はどのようにして決定しましたか?

まずは保安協会さんに電気使用状況を細かく調査してもらうことにしました。
その結果、平成23年夏季に発生した年間最大デマンドは100kWでしたが、内訳として伊吹漁協の製氷機が約60kW、冷蔵倉庫の冷凍機2台を合計した約40kWが同時稼働していたと想定できました。当社が使用している冷凍機2台だけでも自動制御すれば、デマンド低減効果がありそうでした。
デマンド目標値は、自動制御の設定内容とあわせて保安協会から提案があり、そのとおり実施してもらいました。自動制御盤にはタイマ等も組み込み、細かい設定をしてもらっています。

導入後の感想は?

導入後のデマンドは、85kWを超えることがなくなりました。もちろん、冷蔵倉庫に入っている商品の魚にも全く影響がありませんでした。
デマンド警報が鳴るたびに人の手で機器を停止する方法は、24時間365日稼働している冷凍機には不向きです。やはり自動制御にすれば、手間なく、そして確実にデマンドを下げることができますね。