
≪波及事故≫

●事故概要
- 電力会社の地絡リレーが動作し、波及事故発生。(V0=1,880)
- 電力会社が切り分けして調査を行ったところ、当該事業場に原因があることが判明。当該事業場を除き受電再開し、波及事故復旧。
- また、詳細に事故点の調査を行ったところ、事業場内の変電設備の気中開閉器上にカラスのものと思われる巣を発見。巣材の金属線と開閉器等に短絡痕が確認された(写真1参照)ため、ここが事故点であると特定。金属線等を撤去、短絡痕周辺を応急的にテープ巻きし、当該事業場復旧。
- 停電戸数は165戸。
●事故原因
- 巣材の金属線によって、気中開閉器の二次側リード線と開閉器本体との間が通電してしまったため。
- 事故発生4日前の目視点検では問題はなかった。このため、目視点検後の僅かな期間で巣が作られたと思われる。
●再発防止対策
- カラスよけ(傘の骨型)(写真2参照)の設置。
- 充電部のテープの巻き直し、スリーブカバー(写真3参照)の設置。
- 他の変電設備についても調査を行い、未然防止として同様の対策を随時取る。
●参考 ~カラスの生態について※~
- カラスは、一般的に2月~7月が繁殖期。
- 1月からつがいを形成し、3月頃から巣作りを開始することが多い。
- 巣は、通常は樹木に作るが、ビルの上にある広告塔、電柱の変圧器、ナイター設備の照明塔など、人工物にも作るようになってきた。
- 巣は、概ね直径50~80cm、厚さは数十cm程度。また、基本的には小枝で作られるが、針金製のハンガーや金属やプラスチックも使用する。
- カラス(卵を含む)を駆除するためには、「鳥獣保護及狩猟ニ関スル法律」に基づく「有害鳥獣駆除」を目的とする捕獲または採取の許可が必要なので、むやみに手を出さずに、各地方自治体の担当へ相談することが望ましい。
ただし、卵や雛のいない巣を駆除する場合は法律上の許可は不要。
※参考文献:環境省自然環境局 2001 自治体担当者のためのカラス対策マニュアル
平成20年度四国管内電気事故発生件数(平成21年1月10日現在)

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